顔に大怪我を負った新入生のご報告。
年末年始のご挨拶もせぬまま、もう1月が終わろうとしています。
すっかりご無沙汰してしまいました。
お越しくださってた皆さま、ホントにごめんなさい。
年末年始に関わらず、いろいろと綴りたいことてんこ盛りではありますが、
本日は、多くの方が気にかけてくださっている顔面に大怪我を負い、
それでも頑張って生き抜いてくれた新入生のこと、
ご報告したいと思います。
でもその前に、ひとつだけ!
長(おさ)、ま~ったく問題なくどころか
べらぼうにまん丸の幸せの中、無事、正式譲渡となりました。
そのお話も、二年以上前からず~~~っと滞ってしまっている
幸せ報告共々、また改めてご報告させていただきます。
それでは、本日のご報告です。
年末に顔面に大怪我を負ったワンコが愛護センターに収容されたそうです。
収容当初、その命が灯り続けてくれるかどうかも危ぶまれる状況でした。
恐らく、なにかの機械に巻き込まれたのだろうと思われる傷。
その子は、鼻の付け根からザックリと顔面の一部を失ってしまいました。
収容されてすぐ、愛護センターの獣医さんが
応急手術を施してくださいました。
そおして獣医さんもセンターの方も、年末年始休暇にも関わらず
その子のお世話をしに通ってくださいました。
口を使って食事を取るなんてとてもできないその子は、
胃に直接届くようにとカテーテルを挿入してもらい、
流動食を食べさせてもらいました。
手厚い看護のおかげで、もうすぐセンターを出るよという頃には、
ペースト状ではありますが、自分でご飯を食べることができるまでになり、
チビスケんちに来た時には、かなり活発に動き回れるまでになっていました。
「ちばわん 愛護センターレポート」に載った、
センターを出る日の姿です。(怪我部分は加工処理してあります)
この後、猫の手さんがセンターからチビスケんちまで
連れてきてくれました。
車の中で、鳴いたそうです。
痛いのかな?辛いのかな?
いい子にしてね。もうすぐ着くからね。
そう優しく言ったら、とたんに大人しくなったそうです。
その後、ず~っと大人しくて、あまりにも大人しくて、
猫の手さん、(まさか・・・)と焦っちゃったそうです。
でも、あの怪我なら、そう思ってしまっても当然って思いました。
それほどの大怪我でしたから・・・。
でも実際は、いい子で寝てただけでした~。
たくさんの方の優しさと努力のおかげで、
無事、チビスケんちに到着した新入生!
瀞(とろ)で~す♪
多分、2~3才くらいの男の子。
垂れ耳でアンヨが短めで、ダックスMIXを思わせる風貌です。
ここから先は、詳しい傷の様子なので、そ~ゆ~の苦手・・・
と言う方は読まないようにしてください。
・
・
・
愛護センターで応急手術をしていただいた瀞ですが、
損傷部分があまりに大きく、
かろうじて残った皮膚を縫合するのが精一杯という状況でした。
鼻から先をザックリ失ない、奥歯数本が残る口元は、下顎の骨が左右共に剥き出しでした。
口先がないので、口を閉じても口の中が丸見えです。
舌先も少し切断され、この表現はあまりにも・・・ではありますが、
画像を掲載することははばかられるので敢えて例えるとしたら、
随分前、アーノルド・シュワルツェネッガーさんが出ていた
「プレデター」と言う映画に出て来る異星人(?)を思い出しました。
顎が損壊し口が閉まらないので唾液は常に流れ出る状態でした。
そんな状態でもご飯を食べることはできましたが、
舌も切れ、口先もないのですから、とても上手に食べることはできません。
それでも一生懸命ご飯を食べる姿を、ただただ見守ることしかできない自分がもどかしかったです。
翌日、早速、獣医さんに行きました。
ヨダレが氷柱状になっているのわかりますか?
手術前、常に、この状態でした。
怪我を負った時のショックにも生き延びたこと。
大量出血しただろうに生き延びたこと。
そして感染症になることなく生き延びたこと。
どれひとつとっても命に係わる一大事なのに生き延びてくれた瀞。
しかも瀞、ものすごく痩せています。
そんな体で、本当によく頑張った・・・。
ホントにホントに偉かったね・・・と思いました。
獣医さんには事前に瀞のことお話してあったので、
初日は今後のことをいろいろとお話させていただきました。
でもその前に・・・、
ヨダレとご飯といろいろでお口まわり・・・ドロドロ。
きれいにしていただきました。
あまりの傷に、どこまで触って良いかわかりませんでした。
到着した日から、ちょっと警戒心をみせつつも甘える素振りを見せてくれた瀞でしたが、お口まわりをきれいにしようとするとイヤイヤしたので辞めました。
なのでじっくり瀞の傷を観察したのは、獣医さんできれいにしていただいてからでした。
手前に写っている茶色っぽいものはすべて汚れです。
そして瀞の今後のこと、いろいろとお話しました。
まず第一は怪我が治ることです。
あの大怪我ですから、治るだけで御の字だと思います。
でも・・・できることならの望みがチビスケ母にはてんこ盛りありました。
できることなら、瀞のこれからが快適であって欲しい。
その為に、健常な子と同じようにご飯が食べられるようにして欲しい。
健常な子と同じような日常が送れるようにして欲しい。
そしてう~んとう~んと可愛くして欲しい。
それこそ、美容整形みたいな手術をして欲しい。
無理難題を我儘放題に言いってるんだろうな~と思いましたが、
でもここ一番、瀞にとっては一大事な一生に関わる大問題。
医学的知識皆無ゆえに言い放ったことではありますが、
お願いした獣医さんはきっと応えてくださると思っていたのも事実です。
だからこその我儘なお願いでした。
獣医さん、もちろん頭抱えてました。
時間くださいっておっしゃいました。
そして1月11日、最初の手術となりました。
当日、抱っこで手術待ちする瀞です。
お膝に乗せたらちんまり抱っこされた瀞。
抱っこ慣れしてるな~と思いました。
瀞のために用意したフカフカの上で寝るし、トイレシーツの認識もあるし、
普通に普通に可愛がられていた暮らしがあったんだろうな~と容易に想像できました。
それなのに、なんであんな大怪我を負ってしまったのでしょう・・・。
最初の手術は午後の診察を休診にしてまでの大手術となりました。
終わりましたとご連絡が来たのは、夜中の11時少し前でした。
翌日、先生からご説明いただきました。
この後、術後のお写真載せます。
お顔の毛が剃られ、まだ麻酔のチューブも挿入されたままで、縫合された部分もリアルにわかるので、苦手な方は見ないようにしてください。
・
・
・
前から写したものです。
怪我の状態がわかるお写真を載せていないので、
初めて見る方にはショッキングかもしれません。
でも、あの大怪我を思うと、
よくぞここまできれいに・・・と涙がでるほどのお写真なんです。
横から写したものです。
あまりにも損傷がひどく、使える皮膚がなかったため、
顔全体の皮膚を移動させることになりました。
なので怪我をしていない目の周りにも縫合痕が見られます。
ちょっと刺激が強いので載せませんが、
剥き出しだった鼻も、覆ってくださいました。
そして術後一枚目のお写真をよく見ていただくとわかるかもですが、
下顎にまるで歯があるかのように見えるよう、
皮膚を縫合するとき、ヒダを付けてくださったんです。
剥き出しだった鼻を覆ったため、呼吸のたびに覆った皮膚の下に空気が入り、そのままでは皮膚が定着しません。
その為、しっかり定着するまで、
頭部とお顔を包帯で圧迫し、呼吸による膨張を抑えることになりました。
お写真、手術翌日の瀞です。
青い包帯グルグル巻きですが、しっかり座っている姿に涙が出ました。
言葉で正しくお伝えできる自信がないのですが、
この段階での瀞の鼻の孔は、上顎の辺りに形成されています。
???ですよね。
どうご説明すれば良いのか・・・。
まず瀞には、上顎と鼻の間にあるべき仕切りとなる骨がすでになく、
鼻の孔の奥に本来ある仕切りもありませんでした。
なので第一段階として、まずは剥き出し部分を上顎の皮膚で覆い、
ふたつの空気穴を作ってくださいました。
症例のある手術ではないので、
ひとつひとつ手探りで、試行錯誤の連続だったと思います。
その中で、より質の高い生活ができるよう、
先生、ものすごくものすごく考えてくださいました。
皮膚が問題なく再生されたら、
数カ月後、上顎に作った鼻の孔と口を分離し、再形成する予定でした。
とは言え、あまりにも使える皮膚がない・・・。
その為、剥き出しだった下顎を覆った部分は、舌で舐めるだけで粘膜が剥がれてしまいました。
さらに鼻を覆ってはみたものの、皮膚が思うように定着してくれそうにないということで、翌週、再手術となりました。
再手術は時間を気にせずできるようにと、わざわざ休診日を選んでくださり、この手術も半日以上・・・。
先生には、本当に大変なことお願いしちゃったんだな~と、今更ながら申し訳なく思ったチビスケ母でした。
そして翌日、鼻がまた剥き出しになってしまったけど、あの大怪我だもの仕方ないと覚悟しながら術後説明をお聞きしに伺いました。
で・・・見せられたのがこちらのお写真です。
(かなりワンコっぽいですが、切れた舌先なども写っていますので、苦手な方はご覧にならないでください)
・
・
・
なんか・・・もぉ・・・、このお写真見て、ビックリでした。
だって・・・、目茶苦茶可愛いんですもの・・・。
そりゃ、てんこ盛りの縫い痕だらけだし、ベロだって先っぽ千切れてるし、毛だって剃られちゃってるけど、
なんか・・・、
なんか・・・、
ず~~~っと大事にされてたヌイグルミみたいって、
見た瞬間、心の底から思いました。
大事にし過ぎてボロボロになっちゃって、
それでもお母さんが繕ってくれたヌイグルミみたいって。
そんな話を元預かりっこのニコラスのママにしたら、
こんなお写真、送ってくれました。
そうそう、こんな感じ!
術後のお写真ではそんな風に見えないかもしれませんが、
このお写真、
毛が伸びたら、
まさに上のお写真のヌイグルミさんぽくなると思いませんか?
ホントにホントに可愛くて、先生が一生懸命、瀞の将来をお考えくださったことにホントにホントに心から感謝しました。
まるでお鼻ができたかのように見えるかもしれません。
でもそれは違うんです。
影になって黒いお鼻に見えるだけで、実際は陥没し良く見れば剥き出しであることがわかります。
でもまさか・・・、こんなに可愛くなるなんて~~~♪
瀞、どうやら諸に負けず劣らずなハッチャケ小僧の気配ありです。
なので、面会すると興奮しちゃう可能性大・・・。
11日の手術以降、実は一度も瀞を抱っこしていません。
遠くから、そっと入院ケージを覗いてます。
でも入院中の様子、お外からでも見えるんです。
チビスケんちのすぐ近所な獣医さん。
お散歩ついでに気付かれないよう、そ~っと覗いてます。
ということで、順調、順調・・・と締めたいところですが、
実はそうもいきません。
最初の手術から二週間。
普通ならそろそろ抜糸という時期ですが、目のまわりの皮膚は定着したものの、損傷の酷かった下顎部分は、まったく定着していませんでした。
それと同時に、瀞よりずっと体重のある子の量に設定したご飯を二週間食べ続けても、まったく体重が増えないそうです。
どうやら痩せすぎた体のあちこちの回復に栄養が取られ、皮膚再生に至らないのではないかと推測されます。
まったく付いていなかった下顎の再縫合と、二回目の手術で縫合し直した場所の追加縫合。
先週の木曜に、また手術していただきました。
あれほどの怪我でしたから、二度三度と再手術になっても仕方ありません。
退院がまた先送りになってしまうのは残念ですが、本当に大丈夫というところまでしっかり治療しなければです!
幸い瀞はすっかり看護師さんが好きになり、
ご飯のたびに甘えているようです。
窓越しに覗く瀞は
いつも清潔なケージの中で気持ちよさそうに眠っています。
穏やかな時間が流れているのだな~と感じられ、とても安心しています。
瀞がチビスケんちに到着してすぐ、
いつもいつもてんこ盛りの優しいお気持ち送ってくださるニコママさんから、瀞にって、瀞が食べやすそうな美味しいもの届きました。
そして先日の八王子いぬ親会に参加した時、
瀞にあげて~って、預かりさんがくれました。
自分ちだって預かりっ子いるのに~。
会場で、たくさんのメンバーから瀞のこと聞かれました。
そして、ありがとうって言われました。
メールやSNSにもありがとうという言葉、たくさんいただきました。
でも実は、ご覧の通り瀞ったらず~っと入院してるから、チビスケ母、な~んのお世話もせず楽チン三昧・・・。
なんか、面目ないです~~~。
瀞に届いた美味しいもの、退院したらたっぷり食べてもらいます。
それまでは・・・引き続き楽チン三昧。
あっ、退院する頃にはすっかり元気だから、退院しても楽チン三昧かも?
ホント、なんにもしてなくて申し訳ないです~~~。
そしてまた、このような大変な手術を瀞に受けさせてあげられるのも、
ちばわんを応援してくださる
たくさんの皆さまの優しいお気持ちのおかげです。
先日、瀞への優しいお言葉を添えてご寄付くださった方がいらしたとお聞きしました。
皆さまの優しいお気持ち、本当に、本当にありがとうございます。
おかげ様で、必要な医療処置を瀞に受けさせることができます。
瀞は今を精一杯生き、誰を恨むでもなく、誰に媚びるでもなく、あるがままの姿を見せてくれます。
すっかり傷が癒え、ご家族探しのスタートラインにまずは立つこと。
そしていつか、瀞を丸ごと愛してくださるご家族と出会い、
まん丸のまん丸の幸せをつかむこと。
それがあの大怪我を生き抜き、たくさんの方に応援してもらっている瀞の使命なんだろうな~と思います。
そのお手伝いができるよう、精一杯頑張りま~す!
(って・・・瀞は可愛いから、チビスケ母の手伝いなんぞいらないかも?)
そうそう、三度目の手術の前の説明をお聞きしにいった時の窓越しではない最新のお写真も載せますね。
すっかり、元気です~♪
覗いてるの見つかって・・・吠えられました。
横顔です。
お口が「お」の字に開くんです。
鯉が水面でパクパクするときの開き方に似てる気がします。
そりゃもう、べらぼうに可愛いんで~す♪
すっかりご無沙汰してしまいました。
お越しくださってた皆さま、ホントにごめんなさい。
年末年始に関わらず、いろいろと綴りたいことてんこ盛りではありますが、
本日は、多くの方が気にかけてくださっている顔面に大怪我を負い、
それでも頑張って生き抜いてくれた新入生のこと、
ご報告したいと思います。
でもその前に、ひとつだけ!
長(おさ)、ま~ったく問題なくどころか
べらぼうにまん丸の幸せの中、無事、正式譲渡となりました。
そのお話も、二年以上前からず~~~っと滞ってしまっている
幸せ報告共々、また改めてご報告させていただきます。
それでは、本日のご報告です。
年末に顔面に大怪我を負ったワンコが愛護センターに収容されたそうです。
収容当初、その命が灯り続けてくれるかどうかも危ぶまれる状況でした。
恐らく、なにかの機械に巻き込まれたのだろうと思われる傷。
その子は、鼻の付け根からザックリと顔面の一部を失ってしまいました。
収容されてすぐ、愛護センターの獣医さんが
応急手術を施してくださいました。
そおして獣医さんもセンターの方も、年末年始休暇にも関わらず
その子のお世話をしに通ってくださいました。
口を使って食事を取るなんてとてもできないその子は、
胃に直接届くようにとカテーテルを挿入してもらい、
流動食を食べさせてもらいました。
手厚い看護のおかげで、もうすぐセンターを出るよという頃には、
ペースト状ではありますが、自分でご飯を食べることができるまでになり、
チビスケんちに来た時には、かなり活発に動き回れるまでになっていました。
「ちばわん 愛護センターレポート」に載った、
センターを出る日の姿です。(怪我部分は加工処理してあります)
この後、猫の手さんがセンターからチビスケんちまで
連れてきてくれました。
車の中で、鳴いたそうです。
痛いのかな?辛いのかな?
いい子にしてね。もうすぐ着くからね。
そう優しく言ったら、とたんに大人しくなったそうです。
その後、ず~っと大人しくて、あまりにも大人しくて、
猫の手さん、(まさか・・・)と焦っちゃったそうです。
でも、あの怪我なら、そう思ってしまっても当然って思いました。
それほどの大怪我でしたから・・・。
でも実際は、いい子で寝てただけでした~。
たくさんの方の優しさと努力のおかげで、
無事、チビスケんちに到着した新入生!
瀞(とろ)で~す♪
多分、2~3才くらいの男の子。
垂れ耳でアンヨが短めで、ダックスMIXを思わせる風貌です。
ここから先は、詳しい傷の様子なので、そ~ゆ~の苦手・・・
と言う方は読まないようにしてください。
愛護センターで応急手術をしていただいた瀞ですが、
損傷部分があまりに大きく、
かろうじて残った皮膚を縫合するのが精一杯という状況でした。
鼻から先をザックリ失ない、奥歯数本が残る口元は、下顎の骨が左右共に剥き出しでした。
口先がないので、口を閉じても口の中が丸見えです。
舌先も少し切断され、この表現はあまりにも・・・ではありますが、
画像を掲載することははばかられるので敢えて例えるとしたら、
随分前、アーノルド・シュワルツェネッガーさんが出ていた
「プレデター」と言う映画に出て来る異星人(?)を思い出しました。
顎が損壊し口が閉まらないので唾液は常に流れ出る状態でした。
そんな状態でもご飯を食べることはできましたが、
舌も切れ、口先もないのですから、とても上手に食べることはできません。
それでも一生懸命ご飯を食べる姿を、ただただ見守ることしかできない自分がもどかしかったです。
翌日、早速、獣医さんに行きました。
ヨダレが氷柱状になっているのわかりますか?
怪我を負った時のショックにも生き延びたこと。
大量出血しただろうに生き延びたこと。
そして感染症になることなく生き延びたこと。
どれひとつとっても命に係わる一大事なのに生き延びてくれた瀞。
しかも瀞、ものすごく痩せています。
そんな体で、本当によく頑張った・・・。
ホントにホントに偉かったね・・・と思いました。
獣医さんには事前に瀞のことお話してあったので、
初日は今後のことをいろいろとお話させていただきました。
でもその前に・・・、
きれいにしていただきました。
あまりの傷に、どこまで触って良いかわかりませんでした。
到着した日から、ちょっと警戒心をみせつつも甘える素振りを見せてくれた瀞でしたが、お口まわりをきれいにしようとするとイヤイヤしたので辞めました。
なのでじっくり瀞の傷を観察したのは、獣医さんできれいにしていただいてからでした。
手前に写っている茶色っぽいものはすべて汚れです。
そして瀞の今後のこと、いろいろとお話しました。
まず第一は怪我が治ることです。
あの大怪我ですから、治るだけで御の字だと思います。
でも・・・できることならの望みがチビスケ母にはてんこ盛りありました。
できることなら、瀞のこれからが快適であって欲しい。
その為に、健常な子と同じようにご飯が食べられるようにして欲しい。
健常な子と同じような日常が送れるようにして欲しい。
そしてう~んとう~んと可愛くして欲しい。
それこそ、美容整形みたいな手術をして欲しい。
無理難題を我儘放題に言いってるんだろうな~と思いましたが、
でもここ一番、瀞にとっては一大事な一生に関わる大問題。
医学的知識皆無ゆえに言い放ったことではありますが、
お願いした獣医さんはきっと応えてくださると思っていたのも事実です。
だからこその我儘なお願いでした。
獣医さん、もちろん頭抱えてました。
時間くださいっておっしゃいました。
そして1月11日、最初の手術となりました。
当日、抱っこで手術待ちする瀞です。
お膝に乗せたらちんまり抱っこされた瀞。
抱っこ慣れしてるな~と思いました。
瀞のために用意したフカフカの上で寝るし、トイレシーツの認識もあるし、
普通に普通に可愛がられていた暮らしがあったんだろうな~と容易に想像できました。
それなのに、なんであんな大怪我を負ってしまったのでしょう・・・。
最初の手術は午後の診察を休診にしてまでの大手術となりました。
終わりましたとご連絡が来たのは、夜中の11時少し前でした。
翌日、先生からご説明いただきました。
この後、術後のお写真載せます。
お顔の毛が剃られ、まだ麻酔のチューブも挿入されたままで、縫合された部分もリアルにわかるので、苦手な方は見ないようにしてください。
前から写したものです。
怪我の状態がわかるお写真を載せていないので、
初めて見る方にはショッキングかもしれません。
でも、あの大怪我を思うと、
よくぞここまできれいに・・・と涙がでるほどのお写真なんです。
横から写したものです。
あまりにも損傷がひどく、使える皮膚がなかったため、
顔全体の皮膚を移動させることになりました。
なので怪我をしていない目の周りにも縫合痕が見られます。
ちょっと刺激が強いので載せませんが、
剥き出しだった鼻も、覆ってくださいました。
そして術後一枚目のお写真をよく見ていただくとわかるかもですが、
下顎にまるで歯があるかのように見えるよう、
皮膚を縫合するとき、ヒダを付けてくださったんです。
剥き出しだった鼻を覆ったため、呼吸のたびに覆った皮膚の下に空気が入り、そのままでは皮膚が定着しません。
その為、しっかり定着するまで、
お写真、手術翌日の瀞です。
青い包帯グルグル巻きですが、しっかり座っている姿に涙が出ました。
言葉で正しくお伝えできる自信がないのですが、
この段階での瀞の鼻の孔は、上顎の辺りに形成されています。
???ですよね。
どうご説明すれば良いのか・・・。
まず瀞には、上顎と鼻の間にあるべき仕切りとなる骨がすでになく、
鼻の孔の奥に本来ある仕切りもありませんでした。
なので第一段階として、まずは剥き出し部分を上顎の皮膚で覆い、
ふたつの空気穴を作ってくださいました。
症例のある手術ではないので、
ひとつひとつ手探りで、試行錯誤の連続だったと思います。
その中で、より質の高い生活ができるよう、
先生、ものすごくものすごく考えてくださいました。
皮膚が問題なく再生されたら、
数カ月後、上顎に作った鼻の孔と口を分離し、再形成する予定でした。
とは言え、あまりにも使える皮膚がない・・・。
その為、剥き出しだった下顎を覆った部分は、舌で舐めるだけで粘膜が剥がれてしまいました。
さらに鼻を覆ってはみたものの、皮膚が思うように定着してくれそうにないということで、翌週、再手術となりました。
再手術は時間を気にせずできるようにと、わざわざ休診日を選んでくださり、この手術も半日以上・・・。
先生には、本当に大変なことお願いしちゃったんだな~と、今更ながら申し訳なく思ったチビスケ母でした。
そして翌日、鼻がまた剥き出しになってしまったけど、あの大怪我だもの仕方ないと覚悟しながら術後説明をお聞きしに伺いました。
で・・・見せられたのがこちらのお写真です。
(かなりワンコっぽいですが、切れた舌先なども写っていますので、苦手な方はご覧にならないでください)
なんか・・・もぉ・・・、このお写真見て、ビックリでした。
だって・・・、目茶苦茶可愛いんですもの・・・。
そりゃ、てんこ盛りの縫い痕だらけだし、ベロだって先っぽ千切れてるし、毛だって剃られちゃってるけど、
なんか・・・、
なんか・・・、
ず~~~っと大事にされてたヌイグルミみたいって、
見た瞬間、心の底から思いました。
大事にし過ぎてボロボロになっちゃって、
それでもお母さんが繕ってくれたヌイグルミみたいって。
そんな話を元預かりっこのニコラスのママにしたら、
こんなお写真、送ってくれました。
術後のお写真ではそんな風に見えないかもしれませんが、
このお写真、
まさに上のお写真のヌイグルミさんぽくなると思いませんか?
ホントにホントに可愛くて、先生が一生懸命、瀞の将来をお考えくださったことにホントにホントに心から感謝しました。
まるでお鼻ができたかのように見えるかもしれません。
でもそれは違うんです。
影になって黒いお鼻に見えるだけで、実際は陥没し良く見れば剥き出しであることがわかります。
でもまさか・・・、こんなに可愛くなるなんて~~~♪
瀞、どうやら諸に負けず劣らずなハッチャケ小僧の気配ありです。
なので、面会すると興奮しちゃう可能性大・・・。
11日の手術以降、実は一度も瀞を抱っこしていません。
遠くから、そっと入院ケージを覗いてます。
でも入院中の様子、お外からでも見えるんです。
チビスケんちのすぐ近所な獣医さん。
お散歩ついでに気付かれないよう、そ~っと覗いてます。
ということで、順調、順調・・・と締めたいところですが、
実はそうもいきません。
最初の手術から二週間。
普通ならそろそろ抜糸という時期ですが、目のまわりの皮膚は定着したものの、損傷の酷かった下顎部分は、まったく定着していませんでした。
それと同時に、瀞よりずっと体重のある子の量に設定したご飯を二週間食べ続けても、まったく体重が増えないそうです。
どうやら痩せすぎた体のあちこちの回復に栄養が取られ、皮膚再生に至らないのではないかと推測されます。
まったく付いていなかった下顎の再縫合と、二回目の手術で縫合し直した場所の追加縫合。
先週の木曜に、また手術していただきました。
あれほどの怪我でしたから、二度三度と再手術になっても仕方ありません。
退院がまた先送りになってしまうのは残念ですが、本当に大丈夫というところまでしっかり治療しなければです!
幸い瀞はすっかり看護師さんが好きになり、
ご飯のたびに甘えているようです。
窓越しに覗く瀞は
いつも清潔なケージの中で気持ちよさそうに眠っています。
穏やかな時間が流れているのだな~と感じられ、とても安心しています。
瀞がチビスケんちに到着してすぐ、
いつもいつもてんこ盛りの優しいお気持ち送ってくださるニコママさんから、瀞にって、瀞が食べやすそうな美味しいもの届きました。
そして先日の八王子いぬ親会に参加した時、
瀞にあげて~って、預かりさんがくれました。
自分ちだって預かりっ子いるのに~。
会場で、たくさんのメンバーから瀞のこと聞かれました。
そして、ありがとうって言われました。
メールやSNSにもありがとうという言葉、たくさんいただきました。
でも実は、ご覧の通り瀞ったらず~っと入院してるから、チビスケ母、な~んのお世話もせず楽チン三昧・・・。
なんか、面目ないです~~~。
瀞に届いた美味しいもの、退院したらたっぷり食べてもらいます。
それまでは・・・引き続き楽チン三昧。
あっ、退院する頃にはすっかり元気だから、退院しても楽チン三昧かも?
ホント、なんにもしてなくて申し訳ないです~~~。
そしてまた、このような大変な手術を瀞に受けさせてあげられるのも、
ちばわんを応援してくださる
たくさんの皆さまの優しいお気持ちのおかげです。
先日、瀞への優しいお言葉を添えてご寄付くださった方がいらしたとお聞きしました。
皆さまの優しいお気持ち、本当に、本当にありがとうございます。
おかげ様で、必要な医療処置を瀞に受けさせることができます。
瀞は今を精一杯生き、誰を恨むでもなく、誰に媚びるでもなく、あるがままの姿を見せてくれます。
すっかり傷が癒え、ご家族探しのスタートラインにまずは立つこと。
そしていつか、瀞を丸ごと愛してくださるご家族と出会い、
まん丸のまん丸の幸せをつかむこと。
それがあの大怪我を生き抜き、たくさんの方に応援してもらっている瀞の使命なんだろうな~と思います。
そのお手伝いができるよう、精一杯頑張りま~す!
(って・・・瀞は可愛いから、チビスケ母の手伝いなんぞいらないかも?)
そうそう、三度目の手術の前の説明をお聞きしにいった時の窓越しではない最新のお写真も載せますね。
すっかり、元気です~♪
覗いてるの見つかって・・・吠えられました。
横顔です。
お口が「お」の字に開くんです。
鯉が水面でパクパクするときの開き方に似てる気がします。
そりゃもう、べらぼうに可愛いんで~す♪
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