根から母さんへ。

皆さん、ごきげんよう。根です。
早いもので、あれからもう一か月経ったんですね。
何度も母さんの伝言係りをしてあげた根なので、
今日は母さんに根の言葉を残してもらおうと思います。
なので、幽霊ではないのでビックリしないでください。

そうそう先日の急なことでも、
皆さんをビックリさせてしまったかもしれません。
ごめんなさい。

でも根は、あの時が根の逝く時だったと思っています。
だから、父さんや母さんのことも驚かせてしまいましたが、
それも自然の成り行き。
特に母さんは、それはどうにも仕方のないことなんだと
理解しなくてはいけないと思います。

根ですが、あれから迷わず虹の橋の袂に到着しました。
母さんは少し前、アニマルコミュニケーションの講座を受けました。
笑っちゃうくらい劣等生だった母さんですが、
その時、逝ってしまった子に話しかけてもいいと教わっていました。
でも、あっちに行ったばかりはその子も戸惑っているかもしれないので、
二三日してから話しかけてくださいねと言われてました。

母さん、二三日してから根に話しかけてきましたよ。
根はいい子なので、一生懸命母さんの呼びかけに応えてあげました。
母さんには、小高い丘の上でなんだか誇らしげに立ち、
気持ち良さそうにそよぐ風を受けている根の姿が見えました。

母さんはいろんなこと根に聞きたかったみたいですが、
なにしろ劣等生ですからね。
例え応えても聞き取ることなんてできないだろうし、
それよりなにより、母さんが見た根の姿が
すべてに応えていることと同じなのでそれで十分と思っています。

なので母さんは、根のことを思う暇があるなら、
生きてる間にできることをとっととしなくてはいけないと思います。
根を見て学んだはずです。
誰にでも、明日があると思うなよ!ですからね。

父さんと母さんは、根のことを根とも呼びますが根ぴともよく呼びました。
根は、父さんや母さんと話すとき、
実は自分のことを根ぴぃと言っていました。
なので、ここからは自分のことを根ぴぃと言わせていただきます。
その方が自分らしいと感じるからです。

根ぴぃが逝ってしまったという母さんのブログに、
100個を超える拍手が届きました。
根ぴぃは、とっても嬉しいです。
なぜなら、もしかしたら根ぴぃはどこかの山奥で野垂れ死に、
人知れず朽ち果てていたとしてもおかしくなかったのに、
大勢の人が根ぴぃのことを思ってくれたからです。

いまだにたくさんの子が殺処分されてしまう保護センターや愛護センターに収容されるということは、大きな懸けでした。
でも、根ぴぃの場合は収容されたからこそ、
ちばわんの愛護センターブログに写真を載せてもらえ、
その後二年以上も生きることを許されました。

根ぴぃがボロボロのクチャクチャだったから、母さんは誰からも引出の手が上がらないかもしれないと思い根ぴぃを迎えることを決めました。
ボロボロのクチャクチャな根ぴぃが生きながらえるチャンスを得たことを、たくさんの人が喜んでくれました。
根ぴぃは正直、ギリギリだったので
センターを出られたときは心底ホッとしました。
ギリギリ過ぎた根ぴぃは、毎日、毎日、ピ~が続き、
チビスケんちに来たときより痩せていく始末です。
それでもたくさんの人の優しさがチビスケんちに届き、
根ぴぃは元気になれました。

そんな根ぴぃがセンターを出て生き続けられたことには、
大きな意味がなくてはいけないと思います。

たとえば、ボロボロでクチャクチャでも、捨てちゃいけない。
ボロボロでクチャクチャでも処分しちゃいけない。
ボロボロでクチャクチャでも愛しい存在なんだってこととかです。

根ぴぃはチビスケんちに来て、お散歩できたりご飯を食べたり、
そうゆう普通のことがとっても幸せでした。
そうゆう普通のことだけで、とっても幸せでした。

根ぴぃは、父さんと母さんにガウガウ犬とよく言われました。
確かに、父さんのことも母さんのこともチビスケんちの子のことも
随分たくさん噛みましたからね。
でもそれにも、大きな意味がなくてはいけないと思います。

母さんは、根ぴぃと暮らす日々の中で、根ぴぃがガウガウするたびに、
どうしたらいいのか、それこそ脳みそがクツクツ煮えるほど考えました。
ああすればいい、こうすればいい。
いろんなこと考えては浅はかな考えを根ぴぃに木端微塵にされ、
また考えました。

ある時、ポタポタと血が滴り落ちるほど母さんを噛んだら、
母さんはティッシュで傷口を抑えながら根ぴぃに説教し始めました。

口で言ってもわからないとは思うけど、言わずにいられないのよね。
あなたを引き出したことで、他の子を受け入れられない。
あなたがガウガウするから、他の子に手を差し伸べられない。
だから、あなたは他の子の命の分まで、幸せにならなくちゃいけないのに、人を咬んでたら誰も家族にしてくれないでしょ。
と・・・。

母さんは説教しながら泣いてました。
どうしたら咬まない子になれるの?
なにがあなたに咬ませるの?

母さんの気持ちもわからなくもないですが、
長々説教されても眠いだけでした。
根ぴぃは泣きながら説教する母さんの前で、つい船を漕いでしまいました。
そしたら母さん、頭に来て根ぴぃの頭をペンと叩きました。
根ぴぃは目が覚めましたが痛くはなかったので、その後も泣きながらペンペン頭を叩き続ける母さんに付き合ってあげました。
今となっては大人げない母さんとのいい思い出です。

一筋縄ではいかなかった根ぴぃですが、浅はかであっても考え続けたことは母さんにとって無駄なことではなかったと思います。
根ぴぃの犬歯を削るために、それはそれは悩んだ母さんですが実はその後、ガウガウするたびに根ぴぃばかりが流血するようになったので、
朴も犬歯を削ったんです。
根ぴぃの時にたくさん悩んだから、
朴の時は悩みもせずあっさり削れた母さんです。
ほらねっ、母さん。いろいろ考えたこと、無駄にはならないでしょ。

噛むから捨てるということがいけないということを
母さんは頭で理解していました。
でも根ぴぃと出会えたことで、心から理解できたと思います。
根ぴぃのおかげです。

根ぴぃは我ながら自分が偉かったなと思います。
たとえば獣医さんに行ったとき、根ぴぃのために治療してくれてるってわかるので、痛くてもじっと我慢しました。
ズボラな母さんに足を踏まれたときも、根ぴぃを攻撃してるんじゃないとわかっていたので、悲鳴はあげましたが母さんを噛んだりはしませんでした。
いぬ親会では、ウロウロする母さんの代わりに、
たくさんの人に抱っこしてもらいました。
みんなとっても優しいので、根ぴぃもとってもいい子で抱っこされました。
そんな根ぴぃを見て、誰もがガウガウするなんて信じられない。
そう思ったと思います。

つまり、根ぴぃはむやみやたらにガウガウしてた訳ではありません。
母さんが、根ぴぃの心をちゃんと読めるようになれば、
もっと簡単なことだったんです。

母さんが肝に銘じている言葉は、かつて来た道。やがて行く道。です。
父さんが昔から良く口にしてるのは、過去と他人は変えられない。でも未来と自分は変えられる。みたいな言葉です。

母さんは、根ぴぃの変えられない部分を
なかなかよく理解できるようになりました。
でも父さんは、つい他の子と同じように根ぴぃと接してしまうことがあり、最後まで根ぴぃに噛まれてました。
そのたびに母さんに、根にはなかなか変えられない部分がある。
だから父さんが変わらなきゃと言われてました。
でも父さんは、酔っぱらうとすぐそれを忘れて、また噛まれちゃいます。
今、父さんのふくらはぎにはカサブタこそ取れましたが、
根ぴぃの残した傷があります。
誰でも同じと思うなよ。ワンコだって個性があるさ。
と今後のために残してあげました。

紆余曲折、クチワをされたり隔離をされたり。
一時は信頼関係に疑いを持ったこともありましたが、
それでも根ぴぃは愛されていると感じたので二人を許すことができました。
いつだって根ぴぃは、特に未熟な母さんを許していましたよ。
たとえ根ぴぃに言い分があるのに一方的に叱られても、
一方的に無視されても。
根ぴぃはいつだって愛していましたからね。

母さんは根ぴぃと出会えたことで、
ものすごく大きな財産を手に入れたと思います。

もしもの話をしても仕方ないですが、
もしもBIBIが元気で介護する必要がなかったら。
もしもチビスケんちが大家族じゃなくて、根ぴぃだけと暮らしていたら。
根ぴぃとの生活は、そんなに大変じゃなかったと思います。
むしろ、一途な根ぴぃとの暮らしは、幸せ一杯夢一杯だったはずです。

でも母さんが根ぴぃだけを見ることができなかったから。
チビスケんちが大家族だったから。
だからこそ根ぴぃとの暮らしに意味があったような気がします。

今後、どんな子が来ても根ぴぃに比べたら
楽チン極まりないことがほとんどだと思います。
例え根ぴぃ以上に噛む子が来たとしても、
初めてじゃないからやっぱり楽チンだと思います。

根ぴぃは母さんのこと好きなので、根ぴぃとのizakozaすべてが
実は母さんへの親孝行だったんです。
そのことに母さんが気づくのは、まだ先のことなんでしょうけどね。

根ぴぃが逝った頃、チビスケBIBIは大荒れでした。
木の芽時という言葉がありますが、
認知症の人も春先に不安定になる人、いるみたいです。
BIBIはいろんなことがわからなくなっているので、
時々、なぜチビスケんちにいるかもわからなくなります。
お家に帰るの一点張りで、母さんは根ぴぃとの最後の時間を根ぴぃのことだけ考えて過ごしたいのに、BIBIの大騒ぎで半日以上帰る帰れないの問答をさせられ、穏やかに過ごせないことがものすごく辛かったみたいです。
でも、それも自然の成り行き。
母さんはしたいことができなくてもイライラせず、生きている者たちが母さんを必要としているならそれに寄り添うしかないのだと思います。
そのことだって、決して無駄にはならないと根ぴぃは思います。
なんでも思い通りになる方が、薄っぺらな人生かもしれませんよ。

母さんは今、BIBIのほかにも寿々ちゃんを介護しています。
根ぴぃが逝く少し前、BIBIは荒れるはワンニャンてんこ盛りだわで
とんでもなく母さんはとっ散らかってしまってました。
そんな中、前庭疾患の寿々ちゃんが体調を崩しました。
根ぴぃが逝った後、誰にでも、明日があると思うなよ!とういう根ぴぃからの教訓を生かし、それはそれは特別待遇の毎日です。
おかげで寿々ちゃんは随分元気になりました。

どんな時でも、自分のできることちゃんとしておかないと、
残るのは後悔だけですからね。
母さんが真面目に寿々ちゃんに向かったのも、根ぴぃのおかげです。

根ぴぃは食べることが好きでした。
お散歩が好きでした。
父さんや母さんと一緒にいるのが好きでした。

根ぴぃが幸せでいるために望んだのは、
飢えることなく家族と一緒にいたいということだけでした。
ここんちは、ちょっと家族が多すぎましたが、
母さんを見ているとそれも仕方のないことだと思います。

この前母さんは、昔の映画のセリフにいたく感心してました。
孤児の男の子が、「お母さんってどんな人?」と神様に効きます。
神様は、「お母さんとは与え続ける人。」と応えます。
その時母さんは、もっともっと
ちゃんとしたお母さんになりたいと思いました。

母さんはまだまだ未熟ですが、
心掛けしだいではもう少しちゃんとしたお母さんになれるかもしれません。

根ぴぃとの出会いは、未熟な母さんにとって
ひとつの試練だったかもしれません。
でも、そのおかげでたくさんの経験ができました。
きっとお母さんになるために、必要なことだんだと思います。
真面目に努力すれば、きっと母さんがなりたいお母さんになれますよ。




根ぴぃから、母さんへ。

根ぴぃは、母さんに抱っこされているときとっても幸せでした。
何度も何度も噛んだのに、
それでも噛んだ子を抱っこしてくれる母さんが好きでした。

母さんにはこれからもたくさんの子を抱っこして欲しいと思います。
ずっとずっと与え続ける人になって欲しいと思います。

根ぴぃは本当に運よくセンターから出れました。
出れたから言えることですが、捕獲されたことも、
根ぴぃにとっては運のいいことでした。
父さんや母さんやチビスケんちの子をたくさん噛んだのに、
それでも捨てられなかったのも運のいいことでした。
根ぴぃの幸せは母さんの心ひとつで
簡単に壊れてしまうことだってあったと思います。
母さんが根ぴぃのことを諦めたら、それでオシマイだったかもしれません。

母さんは今、感じていますね。
根ぴぃがいなくなったら、とっても楽チンだと。
家の中が静かだと。
いろんなことに手が回りだしたと。

でも母さんは、楽チンより根ぴぃと一緒の方がいいと思っていますね。

最後まで諦めなかった母さんを、
根ぴぃは根ぴぃの本当のお母さんだと思ってあげます。

母さん、これからもたくさんの子のお母さんになってください。
母さんがいくら大変でも辛くても、根ぴぃが逝った後、根ぴぃと出会ったことを後悔していないように、なにがあってもたくさんの子のお母さんになる方が、母さんには幸せなことだと思います。
後どれくらい母さんがお母さんでいられるかわかりませんが、母さんが今の一生を終えるとき、根ぴぃが笑顔で迎えにいける母さんでいてください。
それが根ぴぃからのお願いです。

いつか会えるその時まで、根ぴぃはいい子で待ってます。
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笑顔でお迎えに行ける母さんだったら、ありがとうはその時言いますね。
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元預かりっ子の小梅が、2008年5月14日、千葉県習志野市新栄付近から迷子になってしまいました。
詳細及びポスターは→こちらです。ご協力、どうかよろしくお願いいたします。
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子犬・男子・幣(ぬさ)
準備が整いしだい
ご家族さま募集開始します
左前肢先欠損
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願い叶わず、2016年3月17日
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