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バイバイ、BIBI。

私事で恐縮です。
実は、8月の半ば過ぎ、チビスケBIBI(チビスケ母の母)が、
突然、旅立ちました。

来週には退院できそうという矢先のことでした。
退院後のことばかり考えていたので、
まったく想像もしていなかった展開でした。

介護が必要になったBIBIと同居し始めて、ほぼ丸5年。
せめて後5年、一緒にいて欲しかった・・・。

体の弱いBIBIでした。
チビスケ母は小学生の頃から、BIBIがいつ死んでしまうのかと、
いつもBIBIを失う怖さを心の底で感じていました。
中学生になる頃にはきっともうBIBIはいなくて、
家事をするのは自分だろうと思っていました。

「お前は、本当に糸の切れた凧だな。」
チビスケG(チビスケ母の父)に、よくそう言って叱られるほど、
一度、出かけるとなんにでも興味があって、
ヘトヘトになるまで家に帰らない娘でした。
そんな自分が、大きく道を逸れることなく大人になったのは、
心配かけるとBIBIが寝込むから。
寝込んだら、死んじゃうかもしれないから。
そんな思いが、チビスケ母の手枷、足枷になっていたからです。

もしBIBIが健康だったら、とっととアフリカか南米あたりに飛び出して、
日本には住んではいなかったかもしれません・・・。

溢れる愛に溺れそうになるくらい、子離れしてくれなかったBIBI。
たくさんのたくさんのやりたいことがあったチビスケ母。
うっとおしいと思った日もあったし、
自分の器がどれほどかは棚に上げ、世界に羽ばたけないのは、
BIBIの体が弱いからだと辛く思った日もありました。

成人しても、結婚しても、、BIBIが心配しないよう、
まっとうに、まっとうに暮らさなければと、
BIBIはまさにチビスケ母の手枷足枷であり続けました。

だからと言って、BIBIを嫌いになったことはありません。
BIBIは、どんな時でも、なにをしても、絶対的にチビスケ母の味方でした。
どんな時でもBIBIの愛が決して揺るがないことを確信していました。、
なので、糸の切れた凧のような性格のチビスケ母でも、
自分の気持ちを押さえてでも、BIBIの体調が悪くならないよう、
生きることができました。

結婚して家を出て、数十年してまた一緒に暮らし始めた頃も、
もう10年という時間は残っていないのだろうなと思いました。
いつだって、BIBIが死んでしまう日の事を考えていました。

だから昔からBIBIがどこかに行きたいと言えば一緒に行き、
何か欲しいと言えば探し求め、
これが最後のBIBIのお願いだった時、後悔しないよう
BIBIのお願いはなんでも叶えようと思っていました。
ずっと、ずっと、そんな風に思って生きてきました。

でもここ最近、もしかしたらBIBIは10年どころか
もっと一緒にいてくれるかもしれない。
そう感じていました。
90歳どころか、95歳とかまで・・・。

物心ついてから初めて、BIBIが明日死んじゃうかもしれない
という呪縛から解放された気がしていました。

初めて解放された、ホントに、そんな矢先の出来事でした。

優しくて、明るくて、楽しいことが大好きで、
綺麗なものが大好きで、困った人を放っておけなくて。
BIBIは、そんな人でした。
もし体が弱くなかったら、
BIBIこそ糸切れ凧だったのではないかと思います。
チビスケ母のどこにでも行きたい、なんでも見たい、なでも触りたい、
なでも、なんでも、なんでも・・・な好奇心は、BIBI譲りだと思います。
それでも体が思うように付いてきてくれないBIBIは、
それはそれは主婦の鏡、母の鏡のような人になりました。
毎日、毎日、てんこ盛りのご馳走を作り、
山盛りの手作りオヤツを作りました。
料理だけでなく、洋裁も編み物も手芸も得意で、
子供の頃の洋服は、すべて手作りでした。
それを当たり前と思っていた子供時代。
大人になって、幼馴染からそれが普通ではないと聞かされた時、
BIBIの底抜けの優しさと愛情に改めて感謝しました。

だから認知症になってしまったBIBIの介護を、
嫌だと思ったことは一度もありませんでした。
ただただ、大好きな大好きなBIBIに、少しでも笑って欲しかった。

もちろん、わけのわからないことを言ったり、暴挙に出られると、
喧嘩もしたし、扱いがぞんざいになることも多々ありました。
それでも根底にあるBIBIへの思いがあったので、
介護を終りにしたいと思うことは一度もありませんでした。

せめて後5年。
BIBIが90歳になるまで、介護したかった・・・。
12歳のチビスケ母がBIBIの死に怯えていた頃、BIBIは40歳。
85歳で旅立ったしまったBIBIは、その倍以上の時間をくれたのに・・・。

BIBIのお葬式は、親戚だけに声をかけた家族葬にしました。
それでも数名、お知らせしたい方がいました。
BIBIが認知症になっても、
遠くから毎年遊びに来てくださったBIBIの古くからのお友達。
BIBIを慕ってくれださったお友達。

チビスケ母も泣いたけど、BIBIのお友達も泣いてくれました。
チビスケ母よりたくさんたくさん泣いてくれました。
従妹たちもたくさんたくさん泣いてくれました。
BIBIが大切に思われ、慕われていたことを感じました・・・。

体が弱く、したいことの半分もできなかった人生だったかもしれません。
それでも別れを惜しみ、泣いてくれる人のいるBIBIの人生は、
尊い尊い人生だったのではないかと思います。

亡くなった後のあれこれで、出かけることも多いです。
車で走るどの道も、BIBIを乗せて走ったことがある道で、
向かう先のどの店も、どの場所も、BIBIと行ったことがある場所。

BIBIが買い物していた町を通ると、
介護されてた日々も亡くなったことも実は嘘で、
あっけらかんと商店街を歩いている姿がないかと探してしまいます。
ここを歩いていた、ここで買い物をしていたと、
そんな日のBIBIの姿を思い浮かべてしまいます。

隣町に住んでいたから、
どこを見ても、どこを通っても、BIBIの姿が重なります。

そうすると、無条件に涙が出ます。

最近になってやっと、認知症になる前の
明るくて楽しそうなBIBIの姿ばかり思い出すようになりました。
戦中戦後の時代を生きた人だから、貧しく苦労も多かったと思います。
それでもBIBIの人生を不幸と幸福の天秤にかけたら、
間違いなく幸福側に傾くと思います。

そう思うと、良かった。本当に良かったと思えます。

同居してからは、ひとりで留守番させることができず、
いぬ親会やねこ親会にも一緒に行きました。
会場では、皆さんに優しくしていただきました。
本当にありがとうございます。

お見合いやお届けに、BIBIを同行させたことも何度もあります。
契約の話の最中でも、「そろそろ帰ろう。」とか、
意味不明のおしゃべりを続けるとか、ご迷惑おかけしたのに、
皆さん、本当に優しくしてくださいました。
心から感謝しています。

介護をするからと言って、
自分のしたいことを休む気になれなかったチビスケ母。
どこへでも一緒に行ったので、
いろいろな場所で、BIBIは皆さんに優しくしていただきました。
本当に、本当にありがとうございました。
BIBIへのお気遣いへの感謝と共に、
皆さんのおかげでボランティアを続けられたことにも
心からお礼申し上げます。

チビスケGが1年弱。
チビスケBIBIが5年。
たったの6年ぽっちの介護生活が終わりました。

認知症になる前の、在りし日のBIBIと、
BIBI041220.jpg
ミカン・・・差し出されても。
と困惑中な在りし日の寿々(じゅじゅ)です。

今はかなりヘナチョコですが、BIBIとの介護生活、
親の認知症が進んで行く中での葛藤など、
どなたかの参考になればと、別ブログでいつか綴りたいと思います。
いつか・・・。
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